やっぱり三日坊主

やっぱり三日坊主

フルート、あみもの、ときどき山登り。

伊藤みどり選手のこと

少し前の話ですが、平昌オリンピックではフィギュア男子が金銀独占しました。羽生選手のジャンプも素晴らしかったけど、私の中のレジェンドは何と言っても伊藤みどり選手です。現役の頃から見ていましたが、その時はやはりジャンプにしか目がいきませんでした。

オリンピックもあり、最近YouTube と言う便利なもので過去の試合映像を片っ端から見てましたが、なんというかもう、…規格外の選手ですね。とにかく高さと飛距離のあるジャンプばかりに目が行きますが、丁寧に試合を見るとそれだけの選手では決してないことがわかります。

好きなところたくさん見つけたんですが…

  • スケーティングの速さとスキルの高さ
  • スピンの軸のブレなさ
  • 音楽と動きのシンクロが素晴らしい
  • 多彩なジャンプ(3Aだけじゃない!)

があります。

スケーティングは…今、現役選手でこんなスピードで滑る人いるでしょうか?しかも後半になっても全く衰えません。このスピードを見ると、フィギュアってスポーツなんだよな、って思います。見ていてワクワクしますね!かと思えば、片足でスケーティングしてからのジャンプ、すごい速さで入ってくるイーグルの雄大さなど、正確なスケーティング技術がないとできないこともたくさん見せてくれています。コンパルソリーがあった最後の世代の選手で、殆どの練習時間をその練習に費やしていたらしいですが、やはりそれが全ての土台になってるのかもしれません。

スピンも素晴らしいです。後ろの広告に注目すると分かりますが殆どブレません。ビールマンスピンはできなかったのだと思いますが、レイバックはとても美しく、フライングシットスピンの高さもすごい!

音楽の表現は、顔の表情や手の動きですると言うのとは違うところで、音楽にあった滑りをしていたなあと思います。他の選手だとジャンプは曲と合わせると言うより助走の事情があるのか、あまりタイミングの合わないところで飛ぶ場面もよく見られますがみどり選手は曲の盛り上がりに合わせてためてからの〜トリプルアクセル、軽快なテンポにのって、殆ど助走なしのダブルアクセルやダブル〜トリプルループなど、滑りで音楽を表現するところが好きでした。自然に溢れ出る表情は心を動かされますが曲を意識しすぎて作られた表情はあまり好きではないし、フィギュアなら、やはり滑りで表現を見たいものです。最近は女子に多いですが得点アップを狙ってジャンプをやたらタノジャンプにするなどあまり見ていて楽しめる演技は少ないなと感じています。

伊藤みどり選手はトリプルアクセルばかり取り上げられますが、それ以外のジャンプも正確に、そして曲に合わせて適材適所で取り入れてるなあと思います。ファーストとセカンドの間がほとんどないコンビネーションジャンプも初めて見たしカウンターからのアクセルジャンプなど、ジャンプの入りも多彩です。

1つ、両手を上げて飛ぶタノジャンプは他の選手でもありますが、両手を腰に当てて飛ぶジャンプをやってるのを見ましたがあれはオリジナルなのですかね?両手を上げて飛ぶよりかなり難しそう…

とにかく、オススメの動画はたくさんありすぎて選べないです…アルベールビルのフリーや、カルガリー、90年の世界選手権フリーは有名だと思うのでそれ以外で、私が好きな演技を挙げてみます。

Midori Ito 1990 Worlds SP UKTV - YouTube

★90年世界選手権ショート、ジャズをこんなに軽快に滑ってくれる選手を未だ嘗て見たことがない!ジャンプ、スピン、そして圧巻のステップ。ショートに見所ぎっしり詰まってます。最後の表情も可愛すぎる! 

伊藤みどり Midori Ito 1991 NHK Trophy - Exhibition "Over The Rainbow", "On My Own" - YouTube

★91年NHK 杯エキシビジョン。どちらも好きですが、特にOn my ownの演技で、スカートがジャンプやスピンのたびにフワフワ舞うのがとても美しかったです。しかし、当時のエキシビはショート?と思うくらいジャンプ入れてますねー!Over the rainbowでは、傘を持ってダブルアクセル!絶対難しいですよね??それを、いとも簡単にやってしまうんですよねえ。

Midori Ito 伊藤 みどり (JPN) - 1994 World Professionals, Ladies' Technical Program - YouTube

★プロ時代の演技。ジャンプは衰えるどころか益々磨きがかかります。演技のしなやかさはプロ時代の方があるなと思います。

【フィギュアスケート】 伊藤みどり 1995年 NHK杯EX - ニコニコ動画

★プロからアマ復帰初めての、ゲストとしての演技。この演技でのイチ押しは何と言っても雄大なイーグル!そう感じさせるのは長さと衰えないスピードですね。あまり女子で、こう言う演技は見ない気がします。3T-3Tのコンビネーション、3Aも飛んでます。

Midori ITO 2018 International Adult Figure Skating Competition - YouTube

★なんと、今年3回目のアダルト選手権に出られたとのこと…もう40代後半のはずですが、練習では綺麗なダブルアクセルを決められていたようですです。ジャンプなしのカテゴリでの演技でしたが、相変わらずの高速スケーティング、スピン、イーグルなどなど見所たくさん。かつて、アルベールビルオリンピックの演技前の表情は今までにみたことがないような硬さで悲愴感が漂っていました。今から思うとどれだけの重圧を背負っていたのか…それから伝説の演技後半の3Aからの表彰台、引退後紆余曲折を経てのアダルト選手権…。純粋にスケートを愛し、楽しんでいる気持ちがダイレクトに伝わってきて見ていて幸せになる動画です。

余りにも長い記事になりましたが、それだけ好きってことです。こんな選手がまた出てきてくれたらと思いますが、みどりさんはやっぱり唯一無二のスケーターなんだろうなと思います。